インビ2
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授業を全て終え、昼食を取り終えると土曜は自主訓練、もとい、休暇。日曜は全休である。 そして、今日は土曜日。時刻は二時半。  誠二は個人用のシュミレーションルームで仮想共鳴体と戦っていた。つい先程まで、勇樹もその場にいたのだが。 香は何か用事があるのか、外出したようだ。  だから朱実がバッグに荷物を入れ、乱暴に荷造りをしていたのに対しても、勇樹は何気なく質問出来た。 「実家に帰るのか?」 「ん。まあ、実家と言えば実家だけど」  少々言葉を濁し、荷造りを続ける朱実。 ……微妙な言い回しだなと思いつつ、 「ま、ゆっくりしてこいよ。初めての休日なんだから」 「勇樹は帰らないの?」  その質問に、勇樹は、 「親は、二人揃っていないんでね」  帰る所なんて、無いのさ。  両肩を竦めておどけた。  気まずい雰囲気にさせないためのおどけた仕草だったのだが、 「そっか。なら、好都合かな。人手が足りないって寮長さんも言ってたし」  不謹慎にも朱実はにんまりと笑った。  この内容を言って、笑った人間を、勇樹は初めて見た。  それに腹を立てたのではないが、自主訓練を終えたばかりで昼食も摂っていない勇樹は、冗談じゃないと不機嫌そうな顔を作った。