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インビ2
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……ただはぐらかしているだけじゃないのだろうか? こういったデータは、生徒に公開して良いものではないはずだ。
そんな勇樹の疑念を読み取ったのか、孝弘は苦笑し、指を二本立ててみせる。
「じゃあ、二つ目。これは、いつ出された成績だろうな?」
殴り書きされた数値はカラーコピーだが、所々薄くなっている。元になった資料がかなり前のものらしい。という事は、これは今の生徒の者ではなく、昔、どこかの誰かが出した成績だろう。
「最後のヒント」
孝弘は薬指を立てて、
「お前に見せたんだぞ、私は? 他ならぬ、八神勇樹に見せたんだ。考えられるのは一つだろう?」
それだけ言った。
自分に、見せた?
……まさか!
「いや……そんな、まさか……」
勇樹が当惑の顔色を浮かべると、孝弘はやっと気付いたかとでも言いたそうに腰に手を当てた。
「そう、それは八神勇人の卒業時の成績、つまり、お前の父親のものだ」
「……親父は、優秀な『インヴィテイション』だったんでしょう?」
勇樹にとっては、残したのは借金だけという忌々しい父だが、その実力の高さは知っている。講義の最中にも、過去歴代の戦績をデータ表示された事がある。
眼前の神孝弘が、『インヴィテイション』として活動したのは僅か十二年と短いにも関わらず、共鳴体撃破数歴代一七位と言う驚異的な戦績を出した事は知っている。
しかし、勇樹の父、勇人の凄さは、共鳴体撃破数ではない。
人命救助率の高さ。出動回数三百回を超える者の中で、その救助率、実に百%。九十五%を超えている者が三人しかいない事からもその凄さがわかる。
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