インビ2
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(……だからどうしたって言うんだ!)  内心で吐き捨てつつも、勇樹は眼前の資料を凝視している。  こんな点数で、三百回以上出動して、百%の人命救助率を達成できるはずが無い! 「ああ。私の知る限り、最強の『インヴィテイション』と言っても過言じゃないな。ちなみに、これは私の成績だ」  手渡された紙は、青一色。黒が三つある以外は、全て青。  ……これでどう互角に戦えると言うのか?  ……どういう事だ? 「そして、これがお前の成績」  懐から取り出された成績は、父親の勇人よりも弱冠良いくらいだ。特に状況判断力は、勇人は黒だったのに、勇樹は青。他にも、三点から五点くらい、ほとんどの項目で勇樹が勝っている。  ただ、二つだけ、おかしな項目がある事に、勇樹は気付いた。 「……親父のこれと、これ……どうして、斜線なんですか?」 自分の二項目も……何故か斜線が引かれている。 勇樹が指差す紙面も見ずに、孝弘は一言。 「その二項目が、八神勇人を、八神勇人たらしめた所以さ」  孝弘は右足を引きずりつつ、出口に向かう。 「もう一つ。勇人が選んだ武器が、剣や槍のような接近戦用の物や『グリンガム』のような対複数戦用のもの、もしくは遠隔操作型の中和線兵器だったら、スクールを卒業する事すら出来なかっただろう」  背を向けたまま、孝弘は語る。 「……親父も、銃を選んだんですか?」 「ああ」  勇樹は、銃を選んでいた自分に腹が立った。あれほど父を嫌悪していたのに、同じ武器を選んだ事実に。