インビ2
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悔しげにほぞを噛む勇樹を、自動ドアのガラスで見つめつつ、 (もし、今持っている武器が、あいつのものだと知ったら、勇樹君はどうするんだろうな?)  孝弘はそんな軽い好奇心に駆られたが、口から出た言葉は全く別の事柄だった。 「何か他に聞きたい事はあるか?」 「……良いんですか?」  一体何を言っているのか、さっぱりわからないやり取り。  しかし、孝弘は勇樹の言いたい事がわかったようだ。 「校長としては、生徒の成長を見守るしかないだろう? ただ、ここでやる時は周りに注意してくれ。人がいる時は厳禁だな。それと休日でも出来るよう、他に場所を用意しておいた。そこを使うかどうかは君に任せよう」  勇樹の顔はさらに険しくなっていく。 その顔を反射するガラスで見つめつつ、ある紙切れをその場に置き、孝弘は射撃場を出た。  シュミレーションルームに行ってみたものの、勇樹を見つける事が出来なかった一枝は、そこら中をうろうろと探し回っていた。 「うーん……どこ行ったんだろ?」  どこかで休憩しているのかとも思い、休憩場なり食堂も見て回ったのだが……  ガァン、ガァン、ガァン……  際限なく聞こえてくる銃声。音源は、射撃室。射撃室は、まだ見てはいない。一枝は足早に目的地に向かった。