インビ2
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「じゃあ……」 「……わかりました」 「尾行開始、ね」  サングラスから少しだけ眼を覗かせ、帽子を被っている一枝は何故か張り切っているように見える。 (こういうの好きなのかな、一枝さん?)  教官でも、年齢自体は自分達とそう大差ない。年齢なら、香の方が年上なのだから。 「……こういうの好きなんですか、一枝さん?」  一枝は顔を赤くし、 「まあ……子どもの頃は、コナン・ドイルとか金田一とか読んでいたからかな、探偵になりたかったんだよ」  頬を照れ気味にかき、そう言った。  朱実にしてみると意外だった。『インヴィテイション』の教官である彼女が、探偵になりたかったというのは。  彼女が『インヴィテイション』になったのは五年前。つまり、十五の時だ。何かしらなりたい職業があったのに、どうしてその年齢で『インヴィテイション』になったのだろう? 「朱実さん、いくよ、ほら」 「あ、うん」  三人はそろそろと壁から身体を出し、顔を伏せ気味にして勇樹を追い始めた。