インビ2
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波状攻撃の如く肩車をせがむ子ども達。数が自分よりも多い上に、その体力は無尽蔵。捌き切れる訳が無い。  この時、勇樹は痛恨の表情で、心の底から思った。  ……来るんじゃ、なかった……!  がっくりと首と肩を落とす勇樹に、それでも子ども達は、夕食前まで、砂糖に群がる蟻のように集団を形成していた。 「……誠二が来たがらない訳が、良く、わかった」  夕食を摂り、風呂に入り、寝巻きに着替えた勇樹は、よく冷えた麦茶片手に台所で文句を言っていた。  本来なら、スクールに戻る予定だったのだが、あまりにも疲れてしまったため、今日は泊まっていく事にしたのだ。 「俺、もう、来ない」 「え〜? そんな事言わないでよ〜」 「お前、休日って意味、ちゃんとわかっているか? 休むためにあるんだぞ、休日は?」  休日に平日よりも疲れてどうすんだ?  露骨に嫌そうな顔をするが、対称的に、椅子に座り、机で頬杖突いている朱実は微笑んでいる。 「でも皆、今日はとても嬉しそうだったよ。何しろ『インヴィテイション』のお兄ちゃんが来るって聞いてたから」  天井を見ながら話していたからだろう。背を向けて麦茶を飲む勇樹の動きが止まったのを、朱実は知る事が出来なかった。 「やっぱり子どもには『インヴィテイション』って、正義のヒーローに見えるんだろうね」  コップをゆっくり台所に置き、 「お前は……」 「うん? なに、聞こえない?」 「正義のヒーローになりたくて……『インヴィテイション』になったのか?」  やや落ちた声音に、朱実は戸惑う。