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インビ2
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この一言を聞き、がっくりと両肩を落とし、
「完璧な変装だと思ったんだけどな……」
何がいけなかったんだろうと、服装をチェックし始める。
(変な服装という意味では、確かに、『変装』ではあったけどな)
内心で毒づきつつ、
「で、どうして俺をつけてたんです?」
咎めるような口調の勇樹に、一枝は観念して口を開きかけたが、
「こっちこっち! 急いで!」
腕を組む勇樹を見事なまでに無視し、朱実は香を連れて大通りに出ようとしている。それに続いて一枝も向かったため、勇樹の説教を聞こうとする者は皆無。
「……おい、こらぁ!」
三人を追うと、朱実は唇に人差し指を立てている。
「なんだよ、どうした?」
小声で問う勇樹に、怪しさ丸出しの一枝はある人物を指差す。
「……誠二?」
いつもいつも訓練をしている誠二が、外出しているのはかなり珍しい。そう言えば、入学当初の最初の日曜日にどこかに出かけて以来、彼は外出していない。
「気にならない? あの仏頂面がどこで何しているのか?」
「……どうです?」
「ねえ、勇樹君?」
自分がどうして彼女達につけられていたのか、それをはぐらすための問いだというのは百も承知している。だが凄まじいプレッシャーを放っている三人組に逆らうのは無益だと直感で悟った勇樹は、
「……結構、気になる」
本音を少々混ぜ、ぼそり、そう答えた。
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