インビ2
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「くそっ!」 『ハウル・オブ・ヒート』銃弾が放たれたが、それは牽制にしかならない。荒い息遣いで勇樹は弾倉を装填。 「何やっているんだ!」  罵倒したのは辺りを疾風のように駆け抜ける誠二。 「そ、そんな事言われても!」 鉾先を向けられたのは、おろおろとする朱実。 『グリンガム』が、味方であるはずの誠二を襲っている。誠二は『グリンガム』の多角的な攻撃を双剣でどうにか捌くが…… 「くっ!」  彼の後ろに接近する二体の仮想共鳴体。その突撃を防ぐべく、横から香が割り込む。 「はっ!」  その内の一体を密着した間合いから拳打を放つが、 「栗山さん! 原さん!」  残る一体が、グリンガムを避け続けている誠二に駆ける。  勇樹は銃弾の雨を共鳴体に降り注がせ、何とか時間を稼ごうと試みる。それは、ある程度は成功したが……  鉛のような重さが勇樹の身体に圧し掛かる。共鳴体の電磁弾が直撃したのだ。自然、勇樹の足止めは失われ、 「グッ!」 「誠二!」 「後ろだ、白名さん!」 「キャァァァア!」  ……後はなし崩し。 〔チーム戦レベル・二十五、クリア率六十八%、不合格〕  機械音声の無情な宣告が、シュミレーションルームに響くと仮想共鳴体は跡形もなく消え去る。  一瞬の沈黙の後、 「味方を攻撃する馬鹿がどこにいる!」 「だ、だってそんな事言われても!」