インビ2
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「い、いやぁ……まあ、不純な理由だってのはわかってるけど」  それでも身振り手振り交えて、説明する。 「その……孤児ってさ、やっぱ、どうしても色々不自由なのよ。進学するのにだってお金がいるし、技術身につけるのにだってお金がいるし」  でも、孤児にお金なんて、そうないじゃない。  指をいじりつつ、朱実は続ける。 「そんな時にさ、ひょんな事から、『インヴィテイション』の適性検査、受けれたのよ。友人がものの試しにって、ね」  適性検査そのものを受ける事は簡単だ。料金も格安。神経改良のお金も、向こうが持つ。ただ、入学金はそこそこかかる。 「そしたら点数が結構高かったみたいでさ。スクールでお金は全部出すからやってみないかって、声がかかって」  振り向くと、朱実は机をただ見つめている。普段の陽気な顔ではなく、深刻な表情で。 「ずいぶん、悩んだ。『インヴィテイション』って、安全な職業とはお世辞にも言えないし、寮長さんにも止められたし」 「……なのに、どうしてやってるんだ?」  被せた言葉に、朱実は溜息をつき、天井を仰ぐ。 「あたしね、ここの学園では最年長なのよ」  話がずれた気がしたが、勇樹は無言。 「昔から思ってた。どうせあたしにはお金がないし、綺麗な訳でもないから、玉の輿にも乗れない。そんなシンデレラストーリーを駆け登る事なんて出来ないって……頭もそんな良くないし、流される人生流されまくって……どこか、諦めてた」