インビ2
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ちなみに、今まで、日本全国のスクールで四百人ちょっとの卒業生を送り出してきたが……落第者は、たったの三名。落第者が少ないのは、人材不足が大きな理由なのだが…… 「まあ……悲観する事はないですよ。何て言ったってあの八神勇人の息子さんなんですから」  一枝を励ますために、殊更明るい声を出すと、 「それじゃ、失礼します。根を詰めて体、壊さないで下さいよ」 「ええ、お疲れ様です」  一枝も応えるように明るい声で挨拶をする。  バタン、と扉が閉まると、 「…………」  嘆くように、悲しむように。 そして、何かに怒るように。 誰にも聞き取れない呟きを一枝は洩らした。      *  手を引かれて行ったのは、どこなのか勇樹にはわからない。  ただ、真っ白い廊下は、どこか自分を拒絶しているように、幼い勇樹には思えた。  母は、先程から、顔色が良くない。 「こちらです」  案内された先には、台が一つだけあった。  中央の台に、ぽつりと、拳銃が置いてあるだけ。 「……は?」  母親の微かな呟きに、付添い人は沈痛な面持ちで首を横にふった。  それを見た勇樹が、聞く。 「ねえ、お父さんはどこ? あのじゅう、お父さんのだよね?」